過日行われたPetit Exhibitionでも地味ながら人気のあったのがこの犬の漆画。色が何とも言えない、ある意味安藤彩英子らしい一枚です。紫がポイントなのは、この絵の干支のご本人が好きな色だから。大人になる一歩手前の素敵なティーンエージャーの彼女の特徴をよく捉えているなと感心します。
Day Dream, 60x60, 2010
私も実は気に入っている一枚。この体の線と色の分け方が、まとっているそれぞれの肉の付き方と微妙にマッチしていて、とても面白いです。一見地味に見える紫のバックは、実はとても多くの色と素材の層によって成り立っています。それをこんな風に頭で描いたとおりに砥ぎだす技術は、さすがです。