uzugallery.com
2013-02-22T03:53:56+09:00
yukiazur
漆画を主とするベトナム漆の魅力について、そして気ままにオープンするUZU Galleryのことなど、マイペースでご紹介しています。
Excite Blog
February 21 / 2013: やっぱり一時お引越し
http://yukiazur.exblog.jp/19351546/
2013-02-22T03:54:23+09:00
2013-02-22T03:53:56+09:00
2013-02-22T03:53:56+09:00
yukiazur
未分類
相変わらずベトナムからはなかなかアクセスできません。
先日開設したこちら↓をご覧ください。
http://uzugallery.blog.fc2.com/
多分また戻ってきますけど…。
何だかいつになるかわからないなぁ~
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February 10 / 2013: 新年あけましておめでとうございます for Luna New Year
http://yukiazur.exblog.jp/19316584/
2013-02-20T02:32:12+09:00
2013-02-20T02:32:25+09:00
2013-02-20T02:32:25+09:00
yukiazur
未分類
ベトナムは旧暦なので、ちょうど新年を迎えたところ。
とはいっても、すでに約10日経過。ご挨拶が遅れてすみません。
しかも、2/10の日付で書いてるし…。
ブログが便利でウェブサイトを長いこと放置していた数年間、
さらにFBが便利で、さらにブログを放置していた数か月~もっとか。
大変失礼いたしました。
そう、FBを始めたら、今のところそっちにかまけて他がおざなり。
どうにかしなきゃと思っても、どうしていいのやら、
結局、ネットアディクトと何の違いもない状態です。
なので、もしFBのアカウントをお持ちなら、
Yuki Namba (Watanabe)で探してください。
お友達申請しなくても、UZU Gallery関連のことは
皆さんに見えるようにしておきます。
お友達になってくださったら、私のプライベートの様子も…。
ハハハ、興味なければ、とりあえずYuki Nambaを見てくださいね。
勤務地にUZU Galleryを入れてあります。
アカウントをお持ちでない場合、なるべくこちらにもUPしますので
見捨てないでね。ただ最近少ないことは少ない。
漆に興味がないわけではなくて、忙しいのと新しいことがない、
そういう理由です。あまりpositiveな人間じゃないもんで
とにかく淡々とただ続けているという状態かもしれません。
では何にせよ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ところで相変わらず、exblogとのconnectが悪いみたいなので
二つ前の記事にあるfc2にしばらく記事掲載多しです。
今回も同じ記事+画像はそちらをご覧くださいね。
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January 25 / 2013 : ご無沙汰してます&あけましておめでとうございます
http://yukiazur.exblog.jp/19180931/
2013-01-25T03:37:23+09:00
2013-01-25T03:37:01+09:00
2013-01-25T03:37:01+09:00
yukiazur
未分類
ご無沙汰しています。
当方すべて変わりなく淡々と続いています。
UZU Galleryも併設の漆教室も、本当に淡々とです。
もう少し何かあってもいいのにと思うくらい、普通に過ぎる毎日です。
ひとつだけイベントとして、昨年10月下旬~11月上旬にかけての1週間ちょっと、
漆教室の展覧会をやり、生徒の作品展、漆についてのレクチャー、ワークショップ等
非常に楽しく終わり、またやりたいなと思う素敵な会だったと自画自賛です。
いや、漆の魅力と、何より作品を出展くださった生徒皆様のお蔭です。
近いうちにブログももう少し整えて、近況後報告できるようにします。
もうしばらくお待ちください。
なんばゆき]]>
Sept. 12 / 2012 : 一時お引越し
http://yukiazur.exblog.jp/18446818/
2012-09-12T20:07:09+09:00
2012-09-12T20:06:54+09:00
2012-09-12T20:06:54+09:00
yukiazur
未分類
なかなか通じなくて、これではますます無精になるばかりなので、
一時お引越しをすることにしました。
fc2にとりあえず開設しました。
こちらからどうぞ:
http://uzugallery.blog.fc2.com/
多分また戻ってきますけど…。
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Sept. 12 / 2012 : 再開
http://yukiazur.exblog.jp/18445956/
2012-09-12T15:28:54+09:00
2012-09-12T15:28:43+09:00
2012-09-12T15:28:43+09:00
yukiazur
未分類
夏休みで日本に一時帰国していた私の恒例行事の間も、
毎週木曜日だけ教室を開けるという初めての試みでしたが、
毎週びっくりするほどの参加者だったとかで、驚いています。
12/30からギャラリーも再開し、9/4から通常の教室も通常開催。
ハノイも一時から比べるとやはり秋の気配。
もっともまだまだ30度を当たり前に超す暑さですが。
先週末の教室は、停電でお天気も悪くキャンセルとなり残念。
今週初めも朝から急に停電で、生徒さんにお知らせするのも
時間的にどうかという感じ。お天気はいいし…、ということで、
思い切ってテラスでの教室開催にしました。
電気がないから扇風機もなく、暑いことは暑いのですが
緑の天井とカーテンが本当に活躍してくれました。
いつの間にか全体を覆うように成長してるブーゲンビリア。
ブーゲンビリアの天井と壁とは何とも優雅?でしょう。
本当はその教室の様子の写真を載せたかったのですが、
この何日か、exblogとの行き来がほとんど不能です。なぜ?
スムースに開通したら写真upします。
まずは長いご無沙汰のお詫びと、これからの更新のお約束!
なんといっても漆イベントをやる準備で、毎日毎日、
夏休みにサボった分、今、地獄のような作業に追われてます。
自業自得、ではありますが…。
イベントのタイトルは、漆のくらし。
案とあまり変わっていませんね。ま、いっか。
いずれにせよ、何とか漕ぎつけます!
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July 21 / 2012: UZU Gallery漆画教室展覧会
http://yukiazur.exblog.jp/18254036/
2012-07-22T04:36:47+09:00
2012-07-22T04:36:46+09:00
2012-07-22T04:36:46+09:00
yukiazur
未分類
ご無沙汰しました。気が付いたらこんなに長らくこのブログ放置してました。理由は特にないんですが、なんだかちっとも話題を文字にする気力がないというか…。おかしいなぁ。
しかし元気ではあります。
さて、いつもとにかく何でも、お尻に火がついてようやく行動を起こすところ、今日は3か月もの余裕をもってイベントのお知らせをします。
漆の暮らし(仮題)
when: 2012年10月26日(金)~11月2日(金)
where: 国際交流基金 ベトナム日本文化交流センター
(27 Quang Trung st., Hoan Kiem, Hanoi, Vietnam)
what: UZU Gallery 漆画教室展覧会+漆についての講義、ワークショップ
漆画教室に通う生徒さんたちの漆画の展示と、ベトナム天然漆画についての講義や使用する道具の展示、ワークショップで実際に作る姿を見て頂くことにより、漆画をさらに身近に感じて頂けたらと思います。ない知恵絞って、興味の湧く内容にしますね。
ひとつ絶対やりたいと思っていることがあります。同じデザインのものを同じ大きさの漆画にしても、人により全く違うものが出来上がるというのを実際に見て頂きたいと思っているんです。しかし、それを作った方のうち何人がまだハノイに残っているのやら。考えるとちょっと心配にはなりますが、何とかなる気もします。トライしてみますね。
講義やワークショップはこの1週間のうちの1日を予定していますが、その時に軽食をお出ししてみようかなと。初日の翌日土曜日か、翌々日の日曜日になると思います。ただね、ランチやディナーにならない時間、週末にいらしてくださる方がどれだけいるか。やはり普通の日の午前もちょっとやった方がいいのかな。この辺は考えどころ。
正直、あまり派手なことをしないで、5年半をやってきましたが、いくらなんでももう少しというアドバイスも頂き、重い腰を何とかあげてみたわけです。似合わないことではあるんですが…(笑)。
もう少し内容を練ってからリリースしろとお叱りを受けそうではありますが、自分にエンジンかけないと、3か月の準備期間、あっという間に過ぎてしまいそうなので、思い切ってここでリリースします。
今後ともどうぞUZU Galleryをよろしくお願いします。
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June 15/2012: MYDS Project
http://yukiazur.exblog.jp/18106441/
2012-06-15T20:48:12+09:00
2012-06-15T20:48:15+09:00
2012-06-15T20:48:15+09:00
yukiazur
未分類
今日はMYDSプロジェクトについてご紹介します。うちの教室で漆画を習っておられるある生徒さんが、これを描きたいと持ってきたイラストから始まります。緑のカメレオンでした。私も彼女同様、そのカメレオン、続くシマウマに魅せられたわけです。
それでサイトを探し当てて、他のイラストも拝見。うーむ、私の好みピッタシ。そこでサイトの所有者に連絡を取り、彼のイラストの使用権を購入させて頂きました。勿論、ちゃんと用途も説明して同意頂きプロジェクトがスタートしたわけです。
ベトナム人の画家職人を誘い、いくつか試作品を作ってもらいました。いくつかは過去の投稿でご紹介させて頂きましたが、今回、いくつかまとまって完成しましたので、再度ご紹介します。
画家職人も非常に楽しく作っていたのは企画者としては嬉しい限り。自分が考えたものをスタッフが嫌々やっている姿を見るとそれまでの仕事に疲れてしまうけど、楽しそうにやっているのを見ると、益々頑張れるというもの。
撮影が上手じゃないのはごめんなさい。漆画って鏡のようなもので、まず背景が写り込んでしまいます。映り込みや光を差し引いて想像してみてください。素敵でしょ?決して手前味噌ではないと思います。シーラカンスやトカゲに見えるヤモリ、これまたなかなか可愛い。カエルも人気があります。
プラス、つい先日出来上がったこちら猫2点。1点は前も作りすぐに嫁に行ってしまったので、再度作ってもらいました。途中で切れているハート付の猫もなかなかいい表情してるでしょ?
こちらも写りの悪いのはご勘弁。これは特に黒い背景、日本の漆同様、何をどうしても全てが写り込みます。だから遠くから撮影→ピントが甘過ぎ。猫の可愛さに免じてお許しくださいませ。
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May25/2012 : 5年経過
http://yukiazur.exblog.jp/18012484/
2012-05-25T04:01:00+09:00
2012-05-25T04:06:26+09:00
2012-05-25T04:00:58+09:00
yukiazur
未分類
ちょうど5年前の5月このくらいの時期にXuan Dieuにギャラリーのみでオープンした
UZU Gallery。自分勝手に気の向くままにやってきました。本当に皆様には感謝しきり。ありがとうございます。
あの頃のことを思い出すと、なんだか顔が笑ってしまいます。本当に色んなことがありました。綺麗ごとを並べるつもりもなく、本音を言えば、楽しいこと、嬉しいことより、腹立つこと、情けなくなったこと、悲しかったことの方が実は多いのですが、そういうネガティブな様々な出来事も今となってはいい思い出。顔が笑ってしまう原因でもあります。ま、笑い顔は多分に複雑な笑い顔ではありますが、これって人生と似てるかな。
3年前に始めた教室も、今ではルーティンワークのひとつとなり、相変わらずビジネスとしてはちっとも成立してないのですが、好きだし、次にやりたいことにつながるステップのひとつだから、大切に大切に育てています。そのステップのひとつとして、秋に教室の展覧会を予定しています。
やると決めたら元来欲張りな性格が顔を出すのはいつものことで、展覧会だけじゃ物足りないから、他にも色々企画して行こうかなと。詳しい内容は後日リリースしますので、もう少しお待ちください。
今年のカレンダーの5月はこれ。
Sorceror, 40x40, 2010
この画はもちろん安藤彩英子作。ベトナムの美空ひばりか山口百恵かというくらいの大御所、
My Linhのおうちにあります。ご家族の干支で安藤彩英子に作成依頼したものの一枚で、これは確かお義母さまの干支の丑。この画の完成時、ちょうど安藤彩英子のPetit Exhibitionをやった時の記事がこちら。
Reception for Petit Exhibition ANDO SAEKO
ところで私がベトナムの天然漆に出会って8年になります。相変わらず自分が描く時間が全く取れないので、これはどうにかせねば、なのですが、それと同時に、ベトナムの漆画、何とかしないときっと廃れてしまうという危惧も大で、これも何とかならないかと内心焦っています。
なにはともあれ、6年目もどうぞよろしくお願いいたします。
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Apr28/2012: Texture Sample
http://yukiazur.exblog.jp/17886539/
2012-04-28T04:28:00+09:00
2012-04-28T04:32:45+09:00
2012-04-28T04:30:20+09:00
yukiazur
Lacquer Class
日付が記事の下に入るから、なんとなく見づらい気がして、これからはタイトルにも入れることにしました。どっちかというと、自分が見やすいからではあるのですが....。
さて、漆教室の生徒さんが教室に通い始めて最初に作るものに、表札、蓮の花、素材パターンだと以前書きました。表札と蓮の花についてはその後の記事に、今日は最後の素材パターンをご紹介します。
この素材パターンは以前にもこのブログでご紹介したことがありますが、生徒さんの作品ではなく、安藤彩英子デザインで彼女の工房で製作されたもの。最初数点ありましたが、すぐにsold outになってしまったので、その後、UZU Galleryでも使用権を購入し同じ職人さんに作ってもらいました。ひとつは私の個人の所有物になっているのは勿論のこと。2008年のカレンダーの表紙にも使いました。
この画、元々作品として作られたわけではなく、取引先と同じものを持っていれば話が早いということで作られた素材のサンプルだったわけです。これが今、教室で思わぬ活躍をしています。
生徒さんは作りたい素材が思いつかない時など、隣の部屋のギャラリーにこの画を見に来ます。そして、こんな感じで色はもう少し明るく等々、具体的に希望を言葉にして、それを講師が理解して描き方の順番(これが漆画は大事)をお教えするわけなんです。
そして初めて描く漆画にも、これを一枚作ると、色んな素材を作るため、非常に効率的に素材つくりの基礎を学ぶことが出来ます。やっていても楽しい、一石二鳥以上。
恥ずかしいですが、私の漆の最初の一枚も素材パターンでした。
こちらの記事↓
初めての天然漆画
この記事が2007年ということは5年前。その頃、UZU GalleryをOPENさせたわけで、初めての天然漆画はそこからさらに遡ること3年。あれから8年が過ぎたということですね。ひとり感慨にふけます。
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生徒さんの作品@漆教室
http://yukiazur.exblog.jp/17858047/
2012-04-22T02:21:40+09:00
2012-04-28T04:39:33+09:00
2012-04-22T02:22:31+09:00
yukiazur
Lacquer Class
そのうちのM母娘の最近の作品がこちら。
猫 by 母
カラー by 娘
母の猫は、色を入れない漆で黒い漆ボードに猫と花のアウトラインを描き、その後、ピンクや緑の色の部分に銀箔を貼り、そこに透明色で着色し、上からボード全体に漆をかけ研ぎました。その後、アクセントに金箔を貼っただけ。一番シンプルな漆の描き方です。シンプルと言うのは難易度のことではありません。複雑でないという意味で、難易度でいうと、これはもっとも難しい描き方のひとつです。なにせ研ぐのが難しい。実際母は仕上がりにかなり失望したようで、何度も溜息をついていらっしゃいました。うーむ、しかし、十分綺麗に仕上がっていると思います。一様に研ぐのはプロでも難しいですから。
娘のカラーは、気の遠くなるような卵の螺鈿作業を、コツコツとやった結果です。あの小さく砕いた卵の殻の向きや大きさにまでこだわり、ひとつひとつ丁寧に貼っていました。卵殻の密度のグラデーションもきちんと計算されています。バックの色も考えに考えた紫。そこには貝の粉が入っています。そしてフレームの銀は母のアドバイスもありました。
娘は受験の真っ最中で、これらは母娘の時間を愛おしむように通ってくださった成果です。娘は既に新しい地での生活が始まっているようです。この画、どんな風に見てくれるでしょうか。実は額に入った姿をまだ見ていないとか。
ところで写真は私が撮ったので、光も入り私の姿も映り込んでいますがご愛嬌。漆画を撮影するのはプロでなくては無理。それも漆画専門のHuyさんでなくては撮れません(日本のTV番組製作会社のカメラマンも泣いてらっしゃいました)。
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蓮の花: Lotus Flower
http://yukiazur.exblog.jp/17843759/
2012-04-19T01:55:00+09:00
2012-04-28T04:39:33+09:00
2012-04-19T01:56:47+09:00
yukiazur
Lacquer Class
私の住むベトナムはハノイの自宅の近くに湖や池が沢山がありまして、当然のこと季節になると蓮の花が咲きます。蓮はベトナムの国花のようです。ちなみに数日前にその湖、池の近くを通ったら、小さな葉が湖面のあちこちに。今ではきっともっと増えているはずです。近いうちに花も咲くのかな。今ハノイは初夏の陽気になりました。
この蓮のモチーフは、ところがどっこい、日本の文様なる昔からあるパターンなのです。私もいくつか作りましたし、安藤彩英子のアトリエでも何作か作ってくれましたし、また教室でも何人もの生徒さんが作りました。どなたもあまりのベトナムチックさに、ベトナムの模様と信じて疑ってなかったかもしれません。
ちなみにこの画像は安藤彩英子のアトリエ作。彼女の指導の下、弟子が作ったものです。最初の白い方は先日お嫁に行きました。金の縁取りがある方は実はこの外側に黒い枠があり、一見額に入っているように見えます。私はどちらかというと、こっちの方が好きかな。
ところで、「何人もの生徒さんが作った」と書きましたが、本当に何人もなんです。多分合計で20人は下らないと思う。それが不思議なもので、ひとつとして同じものはなく、見事にそれぞれ別物です。こんなにバリエーションがあるのかと驚くほど。先日は同じ頃に始めたお二人が同じものを選んで、席が真向いで作ったものだから、一見すごく似たものになっていくようでした。ところが研ぎだしたら、あら不思議、まったく別物になっています。同じ色で同じ個所を描いたとしても違ってくるのは、よく考えると漆画だから当たり前なんですが、それにしても驚きました。
今にして思えば、ひとつひとつを写真に撮っておくんだったと悔やみます。ここで比べたら面白いだろうに。後悔先に立たずですね。いつもこんな風に行き当たりばったりですから…。計画性は大事、つくづく思います。
ふと思い付いたのですが、秋に教室の展示会を計画しています。その時に、前に作った蓮の花を集めて、まとめて飾ってみるのも面白いかも。これを読んだ方で、蓮の絵をかつて描かれた方、展示会の期間、その絵お貸し頂けませんでしょうか。
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伊藤若冲 at Washington DC
http://yukiazur.exblog.jp/17801163/
2012-04-10T19:24:00+09:00
2012-06-02T01:18:20+09:00
2012-04-10T12:04:27+09:00
yukiazur
Exhibition
今日は漆のお話ではありません。お約束した前回の投稿でお約束した漆画教室のことに関しては次回にさせてください。感動残るうちに最近の出来事を書き残しておこうかなと。
春休みにアメリカはメンフィスの友人を訪ねた際、ワシントンDCまで足を延ばしてみました。昔から行きたかったスミソニアン博物館群が目当ての3泊4日。息子と行きたいところをひとつずつ選んで順番に。息子の選んだ航空宇宙博物館はお約束だし、私が選んだ国立美術館もお約束。ちなみにこの国立美術館はスミソニアンではないそうです。
昔ながらの宗教画、肖像画、ルネッサンス時代の絵、そして印象派のそれはそれは膨大な量が常設となっていて、アメリカの豊かさ、文化への造詣の深さに感心するばかり。何より凄いのは入場が無料なこと。国の文化保護に対する意識の高さもさることながら、個人の寄付によるところが大きいのはさすがです。
私の好きなのは主にマチスやモディリアニなのですが、他にも、昔々小中高生の頃、画集を開いては溜息をついていたあの絵この絵が目の前にあり、部屋の真ん中にあるソファに座って、意識は多分どこかの世界に飛んでいたんだと思います。
ここからが今日の本題。
そして、なんと、運がいいというか、いや、むしろ人生の運の何分の一かを使ってしまったような出来事がありました。この何年も私の中で不動の一位を占めている「伊藤若冲」の特別展が!!!
Colorful Realm: Japanese Bird-and-Flower Paintings by Itō Jakuchū (1716–1800)
March 30–April 29, 2012
伊藤若冲は江戸中期、京都で活躍した画家です。裕福な商家の出で変わり者。長男であったにもかかわらず家業も弟に譲り、一生妻も持たず、呑む・打つ・買うこともなく、ひたすら絵という己の道に邁進していた画家です。
彼が裕福な出であったのは後世に彼の絵を見る私たちには非常に幸運なことです。高価だった絵の具を惜し気なく使えたのですから。そのお蔭で何百年も経っているにも関わらず、彼の絵は依然として発色が綺麗。彼の絵を初めて目の当たりにした私は、その世界に引き込まれてしまいました。
今回は日本がアメリカに桜の木を送った100周年記念の目玉として開かれた特別展です。皇室の御物である、この「動植綵絵(さいえ)」30幅は元々若冲が京都の相国寺に寄進したもの。明治維新後、廃仏毀釈の影響による存続を憂えた寺がこれらの名画を明治天皇に献上したことにより、寺を維持できたエピソードがあるそうです。
講釈はともあれ、若冲の絵の一部です。
こんな感じの鶏を中心とした(若冲の真骨頂が鶏!)動植物の掛け軸が30幅に、有名な釈迦三尊図がありました。私は椅子に座ってぼーっと見とれるだけ、至福の時。
5~6年前、九州国立博物館で近く若冲展をやるというチラシを見て行きたいと強く思ったけど、確か旧正月の一時帰国でどうしても滞在延期が出来ず諦めたのを思い出しました。そのチラシも確かどこかにとってあります。その数年後、東京は上野で巨匠の対決とやらの大きな企画展があり、曽我蕭白との対決の1点だけ見たのが、私が伊藤若冲を見た最初でした。襖の絵、鶏でした。金ぴかでしたね。でもその金箔より、その中にいる鶏の方が何倍もゴージャスでした。
やっぱり凄い。ごくごくシンプルにそう思ったのですが、何せ混み混みの上野の美術館。あっという間に出ていかざるを得なくて、どこかで欲求不満となっていたのでしょう。今回のように椅子に座って何十分もじっと見とれていられるなんて贅沢の極み。あぁ、夫がワシントンDCに赴任しないかなぁ。。。。
若冲の絵は妖怪好きの息子にも感じるところがあるらしく、特に池の生き物の絵や魚の絵、ほほぉ~と見入っていました。他の絵ほどの派手さはありませんが、一つ一つを見ていると、この世の縮図のようにも見えます。特に池の生き物の方は。「池辺群虫図」というタイトル。
今回再確認したのは、私が安藤彩英子の絵が好きなのは、多分、伊藤若冲と通じるものを感じるからなのでしょう。平面の中に特に顕著な遠近法を使わずとも、世界の広がりがあり、生き物が本当にその世界で呼吸し生き生きと動いていると感じさせてくれる、そんなところなのかもしれません。
なんばゆき
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Name Plate
http://yukiazur.exblog.jp/17675719/
2012-03-17T06:07:00+09:00
2012-04-12T03:13:26+09:00
2012-03-17T06:08:49+09:00
yukiazur
Lacquer Class
素材パターン
蓮の花
ネームプレート
この3つになることが多いようです。今日はこの中でネームプレートをご紹介。
これは実際には生徒さんが作ったものではなく、UZU Galleryでお客様にお作りした表札の一部です。生徒さんが初めて作品を作る時はアイディアが沸々と湧くわけでもないので、こんな感じにパターン化されたものをお勧めしています。やっているうちに少しずつ欲しいものが見えてくるので仕上がりが当初予想したものと違うことが多々ありますが、それは漆の醍醐味。
色や素材を少しずつ違うものにするだけで、全く違うものが出来上がります。ちなみにここに使われているのは、卵殻や貝殻螺鈿、木の粉(いわゆるおがくず)に生漆を染み込ませた素材、そして金箔の字。シンプルですが一番使いやすいもののようです。
一方、私が漆を始めた頃、友人に作ったネームプレートのひとつがこちら。
バックは字の書いてある黒い四角を除き銀箔をムラに貼って、漆をかけ研いだ後、何度か精製漆を重ねて字を高くし、最後に字の周りと黒い四角にずらした別の四角に金箔を貼るのです。(説明になってます?)金箔のエッジがいまいち直線じゃないのが悲しいですが。
螺鈿に比べると時間がかかりません。今ならもう少し上手に出来ると思いますが、反対に作る時間がとれなくなってしまいました。漆に向かう姿勢と基本的な生活パターンをどうにかしないとこの状況は変わらないので、いよいよ漆の季節になるこの春、真剣に考えてみようと思います。
次は蓮の花か素材パターンについてご案内しますね。
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Luna New Year - Dragon Year
http://yukiazur.exblog.jp/17451461/
2012-02-13T01:42:00+09:00
2012-06-02T01:15:32+09:00
2012-02-13T01:43:49+09:00
yukiazur
Greetings
あっという間に旧暦の新年も過ぎ、二月も半ば。ベトナムに14年以上いるせいか、いつの間にか旧暦のお正月の方が体も新年と感じるようになっております。ちょっと遅れましたが、前回の太陽暦新年のご挨拶に続き、今日は太陰暦の新年のご挨拶を。
本年もどうぞよろしくお願いします。
こちら今年の安藤彩英子カレンダーの表紙です。この上にSeason's Greetingがありますが、カレンダーとしての表紙はこちら。10年ほど前の龍の漆画。シノワズリな雰囲気が好き。夫と息子の干支が辰なので、いつかは龍の絵が欲しいなと思ってます。ちなみに私はトラですが、絵にするとトラって難しい。ちょっといまいちと思いません?その点、龍っていいですね。
UZU Galleryの活動は漆の紹介と漆教室の運営が二本柱ですが、これは淡々と続けています。淡々とというと聞こえはいいけど、要するにあまり気張らずやっているということ。
もともとギャラリービジネスって道楽商売のようなもので、よっぽど政治的にやってないと儲からないと思うのはやってみて初めてわかったことでもあります。もちろん儲けようと思って始めたわけではないけど、あちこちのギャラリーが閉じるのを目の当たりにし、気楽に楽しむという方向でやるのがベターだと気が付いたわけです。
ところで、最近また一段とハノイ市内で手に入る漆の質が落ちたような気がします。値段は上がる一方。以前生産地のフートー省の方がうちに来て嘆いていましたが、中国から大量買い付けが入って、なかなか市内にいいものを出せないと。
生産者にはびっくりするほど少ないお金しか落ちないという現実があるから余計に、大量買い付けになびいてしまうんですね。どこかで負の連鎖を断ち切って将来につなげないとと、前の投稿にも書きましたが、こんな素晴らしいベトナム文化がなくなってしまいます。私みたいな外国人がひとりで叫んでもしょうがないのだけど、心からそう思います。
なんてことを先日、ODA関係の方にお話ししてみました。難しいのは、その道の専門家がいなくて、プロジェクトを形成しても、実際効果のある結果に結びつかない危惧があるようだと。すごく納得しました。
新年早々、ちょっと暗い話題になってしまいました。でも、今後のことを考えて、ちょっとずつでも前に進みますね。
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謹賀新年2012
http://yukiazur.exblog.jp/17280380/
2012-01-04T22:36:00+09:00
2012-04-12T03:14:02+09:00
2012-01-04T22:38:05+09:00
yukiazur
Greetings
昨年中の感謝とともに、本年もどうぞよろしくお願いします。
とはいうものの、もう三が日も過ぎ、今日は一月四日。
いいわけをするならば、年末からベトナム・ハノイのネット状況が最悪で、exblogの写真はまず見られない。多分時間切れになるんだと思う。そう思いたい。それで更新も出来ず仕舞い。ずっと待っていればもしかしたら画面にも現れるかもしれないのだけど、一応X妻X母は、特にこの時期忙しいのだ。
メールの送受信が限度かと思えば、youtubeは問題なく見ることが出来たりして一体なんだろうと思うのだが、新年早々深く考えても腹立つばかりでしょうがないので、今日のご挨拶となりました。今日は見られる写真と駄目な写真とがあるから、やっぱり時間切れなんだなとちょっとホッとしました。
カレンダー印刷しました、からずっと放置したこのブログ。この年頭もやっぱりお約束のように、「今度はもっと頻繁に更新します」なんて言うわけです。
<今日までの出来事ダイジェスト>
・カレンダー完成。相変わらず100%の満足ではないのですが、まぁまぁ、年を追うごとに色んなことを学びます。
・安藤彩英子の新しい絵がいくつか入ってきたが、すぐに嫁に行ったもの多し。
・Phi Phi Oanhといううちにとっては新規の画家の絵がとっても魅力的!ご紹介します。あれ?既に投稿したっけ?(チェックもせずにすみません)
・UNISのComEdのコースは無事終了。皆さんとっても素敵な漆画完成。同じ図案からああも違うものが出来るこの不思議さ。このコースはまたやりたいと思います。やる方としても本当に学ぶこと沢山あるコースです。今回は韓国人の参加者が多くて、またほとんどの方が漆画教室、特に安藤彩英子のクラスにウェイティングをかけられました。順番待ちがなかなか来なくてごめんなさい。また水曜日にウェイティングをかけた方も数名いらっしゃいます。こちらもOPENするの人数的にまだ難しい状況です。
・レギュラーの漆教室は月~土まで水を除く毎日開催。皆さん毎回確実に技術向上してます。以前、日本から漆を研究している大学の先生が見えて驚いていました。(こういう記事もちゃんと投稿するべきですね)そんな風に褒められると自分のことのように嬉しくなるもんです。うちの教室はベトナムのどこと比べてもかなり高度な技術を学べます、本当に!これは自画自賛ではないと自信をもって言えますよ。
<今年の抱負>
なんて偉そうなものはありません。「平常心」これでやっていこうと思います。特別なことは何も必要ないという思いが歳を取るごとに大きくなってきます。例えていうと、スーパーの大売り出しには興味を持たないぞ、そんな気持ち。
ベトナムで何かをやっていると、うまくいくことが少なくて、途中で心折れてしまうことが多々ありますが、14年経ってようやく夫のモットーである「焦らず腐らず諦めず」がわかってきたような気がします。そのためには大売り出しとかグランドオープンみたいな華やかな特別なことを期待してはいけない。特にギャラリーみたいな、人生の中で+αの部分に属することをやっていると、余計に淡々としていないと継続出来ないような気がします。
今年は昨年にも増して淡々と、しかし深々とやっていきたいと思います。
ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。
店主敬白
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