なんばゆき
PROFILE
・福岡県出身 ・現在ベトナム在住 ・夫1人息子1人 コメント、トラックバックは受け付けておりません。ご意見ご質問のある方はメールでお願いします。m(__)m uzu@uzugallery.com http://uzugallery.com/ 姉妹ブログ:UZU and Co. カテゴリ
全体 Ando Saeko other Artists Charity for Japan Exhibition Lacquer General Lacquer Class Project Greetings Wine Charity others My Work 未分類 以前の記事
2013年 02月 2013年 01月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2009年 09月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 07月 その他のジャンル
最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
表札に夢中になる前に作っていたのがこちら。10x10cmのコースターサイズです。これに名前を入れて帰国の際にお土産にしていました。いくつかは出来に不満があるのですが、エイッとお披露目します。σ(^^)
文字に凝ったきっかけがこの金文でした。金文は一番古い漢字書体。中国で発見された土器に書かれていた300字弱しか現存しません。ここから類推して他の文字を見当付け字典にまとめられてもいます。(これって本当は亜流なんでしょうね。)金文は印鑑に使われる篆刻文字に分類されるようですが、篆刻文字の中でも、古いだけあってより象形文字に近いです。(ちなみに前回の表札は主に古隷書体です。) また、前回との違いは主に、字に卵殻を使ったものが多いことでしょうか。卵殻を使うと白が際立つのでより名前が鮮明に浮き上がります、が、卵殻の作業は時間がかかるし、卵殻を貼る前にボードを彫らなくてはいけないので字がどうしてもぎこちなくなるような気がして、段々遠ざかってしまいました。しかしやっぱり漆に白はいいですね。 この中の一枚、こちらの工程は、 ①字の部分を2mmほど彫り卵殻を貼ります。②目地を入れ乾かして卵殻を研ぎます。③全体に青を塗りその上に銀色の粉(材質は不明、一説にはアルミとも)をふき、その上に灯油をエアブラシの要領で飛ばし、表面に細かく凹凸を付け乾かします。④乾いた上に漆を塗り、乾いたら全体に研ぎます。 一方、こちらは ①字の部分を2mmほど彫り卵殻を貼ります。②目地を入れ乾かして卵殻を研ぎます。③全体に赤を塗りその上に銀色の粉(材質は不明、一説にはアルミとも)をふき、その上に灯油を、筆でなめらかに落とし表面になだらかに凹凸を付け乾かします。④乾いた上に漆を塗り、乾いたら全体に研ぎます。 ほとんど作業工程は同じです。違いは、色(青か赤)と灯油の垂らし方、そして銀の粉の量くらいでしょうか。一番の違いは灯油の垂らし方です。細かく飛ばすと模様も細かくなり、なだらかに落とすと模様も大人しくなります。 細かいところでは、卵殻の高さが違うかも。卵殻の高さにより、その後塗る漆の高さが違ってくるので、仕上がりも違うわけです。同じものでも、仕上がる高さによって出てくる模様が違ってくるという不思議な世界なのです。これが偶然のハプニングですが、私の師匠はある取材で「博打のような面白さ」と表現していました。でもホントその通り、って感じです。
by yukiazur
| 2006-07-31 00:59
| My Work
|
ファン申請 |
||