なんばゆき
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・福岡県出身 ・現在ベトナム在住 ・夫1人息子1人 コメント、トラックバックは受け付けておりません。ご意見ご質問のある方はメールでお願いします。m(__)m uzu@uzugallery.com http://uzugallery.com/ 姉妹ブログ:UZU and Co. カテゴリ
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ここ最近、ギャラリーの運営云々で忙しくて、自分が漆を楽しむまでの余裕がないので、たまには初心にかえって、というか昔を振り返ってみました。
安藤彩英子師匠の教室に通っての3作目だったか4作目だったか、、、この辺りから私は仏像というやつに魅せられて、しばらく仏像ばかり描いています。 これは有名な四天王。このブログ開設当時はプロフィールの上の写真に使っていたのでご記憶がある方いるかもしれません。 奈良の東大寺戒壇堂にあり、8世紀ものです。はるか遠くを見据える広目天と多聞天、目を剥いて威嚇する増長天と持国天。仏教の宇宙観では世界の中心には須弥山がそびえていて、四天王はこの山の中腹で仏法を四方から護る護法神だとのこと。この四天王像、誰の作かは実ははっきりとはわかっていません。この像、顔もいいのですが、全体の姿もこれまた素晴らしいのです。片腕を上げるもの、片足を上げるもの、かつ目するもの、目を据えるもの、またそれぞれが手にしているものも刀があれば筆もあり等々、群像として計算されつくした統一感と緊張感も、見逃せない特色です。 昔から四天王は好きでしたが、腕も考えず漆画の習作に選んだ理由は、表情が面白く、デフォルメしやすそうだったから。それぞれの顔は3種類の質感で表しています。①それぞれの色+貝の粉(それぞれの色の部分)、②銀の粉+普通の漆(ベージュ~茶色の部分)、③普通の漆+少々の貝の粉(黒っぽい部分)。たったこれだけの質感で表情が豊かというのは、やはり仏像ってすごいなぁ、漆ってすごいなぁ。いずれもう一度描いてみたいなと思っているので、近いうちに! そうそう、この絵の額も漆で手作りです。卵殻螺鈿です。全面に卵殻を乗せるので彫ってませんが。漆の層を部分的に薄く残して完成。透けて見える卵殻というのもなかなか好きです。上級になると、卵殻の上の層の漆の濃淡まで計算して、卵殻を貼っていったりもします。その濃淡の現れ方で微妙な質感が作れるのです。
by yukiazur
| 2007-10-13 03:45
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